真実 ページ22
どれぐらい泣き続けていただろうか。
気付けば外は日が昇り始めていた。
.......あれから一夜開けたのか.......。
だいぶ泣いたからか頭は重いが、気持ちはだいぶ落ち着いた。寧ろ、心の中が空っぽになったような気もする。
洗面所へ向かうと、遭遇した紺炉に驚かれてしまった。
｢そんなに泣き腫らした顔して.......何があったんだ？｣
｢.......後で話す。後で紅丸と一緒に部屋に来て。｣
そう言い顔を洗う。
目はパンパンに腫れ、顔中に熱を帯びている。
......なんて酷い顔。
部屋に戻り、壁にもたれかかっていると、2人が部屋に入ってきた。
何か言いたそうな紅丸を静止し、話し始める。
｢紅丸には話したこと無い話だけど、何も言わずに聞いて欲しい｣
＿＿＿＿＿＿
私、前世の記憶があるんだ。
前世と言っても、過ごしていたのは今の時代、世界が違っていた。
令和2年の東京で暮らしてたの。
昔から親に虐待されて、身体の傷や耳のせいで、友達も居なくて、虐めにもあって、塞ぎ込む性格だった。
大学を出て一人暮らしを初めて社会人にもなった。
会社でも虐められてた。
死にたくても勇気が無かった。
週末のお酒と、写真だけを生きる糧にしていた。
25歳の冬に通り魔に刺殺されて、前世を終えたの。
そして、この世界に来た。
目覚めたら4歳の身体だった。
虐待されていた沢山の傷･衰弱しきった身体。
恐らく、この身体の本当の持ち主の魂が抜けた時、丁度、彷徨い続けていた私の魂がこの身体に宿ったんだと思ったんだ。
その日、紺炉に拾われた。
紺炉の提案もあって、記憶を失った紺炉の親戚ってことにしてもらったの。
あとは2人が知る私だよ。
ここからは、紺炉も知らない話。
昨日、ちょっと見回り中に気を失ってしまったの。
そして部屋で寝てたら夢を見た。
夢というか、この身体の過去の出来事。
いや、夢じゃない。思い出したんだと思う。
本当の名前はセツナっていうの。
私は生まれた時から第三世代の能力を持っていた。
喃語しか話せない時、初めて能力を使った。
私は言葉を発するのと同じ感覚で四肢を発火させた。
すると、今まで可愛がってくれてた両親が一変した。
両親は能力を異常に嫌っていた。
二度と能力を使うなと、毎日毎日虐待された。
唯一の味方はにぃにだった。
虐待も何度も止めてくれていた。
両親の目を盗んで、お風呂に入れてくれて食事もさせてくれた。
＿＿＿＿＿＿
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ぴぃ(プロフ) - 琥珀さん» 初めまして！ご覧頂きありがとうございます！今後も頑張ります！是非とも宜しくお願いします！ (2020年11月30日 14時) (
レス) id: 46f3c7832d (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - ぴぃさん初めまして、続きが楽しみにしてます。応援してます。頑張って下さい。 (2020年11月30日 12時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃ(プロフ) - 柚子茶さん» コメントありがとうございます！御褒めの言葉、とても嬉しいです！今後もどんどん更新して参りますので、よろしくお願い致します！ (2020年11月28日 16時) (レス) id: 46f3c7832d (このIDを非表示/違反報告)
柚子茶 - 主人公の絵を見ればドンピシャ、読むにしてもとても読みやすくてすぐ読み終わってしまいました。失礼を承知で聞きたいのですがあなたは神様ですか？更新待ってまーす！ (2020年11月28日 15時) (レス) id: 1029d3705d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぃ | 作成日時：2020年11月27日 17時
