現実はそんなに綺麗じゃない。 (ページ3)

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1年半前のあの日。

学生時代からの親友のミレイと
居酒屋に行った帰り道。
終電にほど近い金曜日の時間帯の駅は
飲み会帰りのサラリーマンで賑わっている。

ミレイ「いろいろ話せてすっきりしたー！
ねえほんと、あとはいい男がいたら最高！」

「ほんと…
うちらが彼氏いないタイミングがかぶるの
久しぶりじゃない？」

ミレイ「たしかに！
なんかいい出会い欲しいよね、お互いに(笑)」

なんて話してたその時。

海人「おねーさん！おねーさん！おねーさん！そ！こ！の！可愛いおねーさん！」

同じ歳くらいの男性が
ミレイのことを指さしながら
こっちに勢いよくきたと思ったらいきなり抱きついた。

ミレイ「えー、ちょっとちょっとちょっと
えってか、酒くさっ！え、酔っ払っいやば！」

海人「おねーさんいい匂い〜
おれ酔っ払い〜」

「ちょっと大丈夫です？」

ミレイは身動きとることもできず困惑した表情をしていて
いきなりのことにびっくりした様子。

紫耀「すいませーんあ、海人いた！おい海人！」

あわててかけよってきたのが紫耀だった。