現実はそんなに綺麗じゃない。 (ページ13)

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玄樹「きゃ〜♡
さらさらのシーツのベット〜
お姉さんもはやく隣おいでー」

タクシーで水を飲んだ彼は気持ち悪さが抜けて
ほろ酔い状態になったようだ。

「いや隣では寝ません。
体調は大丈夫なの？なんでそんなに飲んだの…」

玄樹「きいてきいて、
あ、ちょっと待ってお名前教えて」

「A」

玄樹「Aたん♡
可愛いお名前〜」

「たんはやめてよww
25なんだからこっちは！」

玄樹「俺と一緒くらいかと思ったー」

「もういい歳だからね、やめてやめて」

玄樹「可愛いから♡全然大丈夫♡
俺は玄樹♡げんたんって呼んでねぇ」

「はぁ…」

玄樹「それでね、なんでこんなに飲んだのかというと。

ぼく大学生なんだけどね。就活もしないしバイトもしないし学校ももうないしでずっとゴロゴロしてたら
実家追い出されたのね！！ひどいでしょ！」

「いや玄樹あんたが悪いよw」

玄樹「でね神宮寺ってやつの家に泊まってたんだけどあいつもお節介でうざくなって家出してね、
いろんなお姉さんのところを転々と…」

「うわぁ」

玄樹「うわぁとかいわないで〜♡
で、偉いから働こうと思ってサイトを検索したわけですよ！
すると！
イケメン募集、未経験歓迎！高収入って記事がありまして。」

「待ってまさかそれ(笑)」

玄樹「はいホストクラブでした！！
お酒飲めなくても全然大丈夫、
君みたいなイケメンならすぐ人気ナンバーワンって言われて入ってみたけど
1日目でこのありさまですよ！！」

「お酒、飲まなくていいんじゃなかったの」

玄樹「そんなの全然うそ！
当たり前のようにお酒がでてきてかんぱーいってなるんだもん。
全然飲めないのに3杯もピーチサワー飲まされた！」

「いやあなたピーチサワー3杯であんなべろべろになったの？
低燃費すぎて羨ましいは」

玄樹「いつもはほろよい2口くらいでふわふわなんですよ俺は」

「そんな自慢げな顔することじゃないw」

玄樹「こんなにイケメンなのに
ホストは無理かなあ。
お店の人に、1000年に一度の逸材だ！なんていわれたのになあ(´･ω･`)」

「まあ確かに顔はいいと思うけど
お酒弱いならダメだろうね…」

玄樹「じゃあ仕方ないか、
もうひとつの募集にも応募してみようかな」

「どんな仕事なの？」

玄樹「ホテルにいって女性や男性とゆっくり個室でサービスをする仕事って書いてあった！」

「いやそれやばい仕事だから！
売春とかさせられるやつだから！」

玄樹「えっそうなの？」