降谷side ページ12
風見から準備が出来たと報告が来た。急いで愛車のRX‐7を走らせた。家の手前に車を停めると
家の前に杉村吉春らしき母親がいた。
「あなたは杉村吉春の母親ですか?」
「はい。あの、息子が今ネットをしているので今のうちに女の人を助けてあげてください!きっと血がでてるはずです。 この前息子がキッチンから果物切りナイフを持っていったのを見ました。」
それを聞いて血が引いた。
「なぜ、あなたは息子を止めなかったんですか!」
母親を怒鳴りつけた、
「…息子が怖いのよ…すぐ暴力をしてくるし、父は他界し誰もあの子を止める人がいなくなったのよ…」
「あなたが産んだ大切な息子さんですよ?そんな事でビビっていいんですか?止めなかったせいであなたの息子は犯罪に手をつけたんですよ?」
そう言うと杉村の母親は泣き崩れた。疲れる…
「風見…早く入るぞ。」
そう言い、玄関の鍵を開けた。中はシーンっと静まりかえってる。風見と部下を2階に上がらせ杉村吉春を捕まえてもらうことにした。
俺は地下へ繋ぐ階段を降りた。真っ暗で何も見ない。静かに降りると
ーカランっーと鎖の音が聞こえる。
人がいるのは確実に分かった。だがまだAだとは判明できない。もしかしたら犯人かもしれない。
そして、地下へ降り扉を開ける。
開けた瞬間に鉄の匂いがした。これは血の匂いだとすぐ分かった。
『あ…た…ぅっ』
電気を付けるとそこにAがいた。
「A!!!」
手首には手錠をしており突っ張り棒と付けられて身動きができない状態だった。
『ふ…ふる…やさ…?』
「喋るな…すまない。俺が話を聞いていれば…本当に…本当に…!」
Aを抱き寄せひたすら謝った。ウェディングドレスは血に染まり白のはずが赤の面積の方が多かった。身体中痣や切り傷だらけだ。俺はジャケットを脱ぎAに被せた。
「すぐ救急車が来るから待っとけよ…」
『あなた…がくるの…知ってた…よ…?』
「おい、A?A!!」
Aは助かったと言うかのような幸せの顔をして気を失った。
心臓はまだ動いてる。俺はとりあえずAをお姫様抱っこをし愛車の中入れた。
杉村吉春も風見によって取り押されられていた。
「クソ!Aと俺だけの世界を作るんだ!邪魔するな!」
杉村吉春が叫んでいた。俺は杉村の所に近づき殴りつけた。
「好きな女を傷つけんじゃねぇよ。守るのが男だろ!」
そう怒鳴ると杉村吉春は黙って泣きながら連行された。
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イワナガ - とても素敵でした。安室さんが好きなので助けに来てくれるとかよかったです。 (2021年4月18日 21時) (レス) id: 9cc13c76b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - 復活待ってます!すごく面白かったです! (2021年2月14日 12時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バボンヌ | 作成日時:2018年6月16日 0時