とおここのつ ページ19
「は、あの阿呆が、Aが、重篤?」
「は、はい……。恐らくそうではないかと」
「わかった。うちが確認する。他の人らに知らせるんは、それからや。寧々はん、案内頼むわ」
「はい、こちらです……!」
案内されたベッドに眠っているのは、たしかにAだった。今朝会ったときと同じ服の、いつもより更に血色の悪いA。
「たしかに、Aや……。寧々はん、勘久郎はんはまだ、試合中やろ? 先に、憲剛はん連れて来ぃ」
目を刺すような紅色の髪が、白い空間に不釣り合いで、浮いていた。頭と、服で隠れているが、首と胴にも包帯が巻かれているらしい。色々なチューブと、コード、針が体にくっついて、まるで医療品の中に置かれたただの人形のように見える。
「この前まで、なんも無かったんに、何でこないなことにならな……」
機械の音がずっと鳴り続けて、頭がおかしくなりそうになる。
白い頰に触れ、目を閉じた。
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猫谷川 - はい。ありがとうございます。 (2018年10月28日 15時) (レス) id: 3fcb13ae47 (このIDを非表示/違反報告)
硝子体(プロフ) - 猫谷川さん» ありがとうございます! 子供の性別は特に決めてはいないので、脳内補完してもらえればと。気ままに書いてみたりしますので、またお会いできれば、そのときに。 (2018年10月28日 15時) (レス) id: 63db8499a6 (このIDを非表示/違反報告)
猫谷川 - ありがとうございます!ゆう君?ゆうちゃん?も出てきてくれて良かったです。やっぱりいいですね! (2018年10月28日 14時) (レス) id: 3fcb13ae47 (このIDを非表示/違反報告)
硝子体(プロフ) - 猫谷川さん» 了解しました! 少しだけお待ちください! (2018年10月28日 7時) (レス) id: 63db8499a6 (このIDを非表示/違反報告)
猫谷川 - ではいいですか?その、もし元気だったらと考えてしまい泣いてしまったので勘九郎さんと幸せなところを読みたいです。 (2018年10月28日 2時) (レス) id: 3fcb13ae47 (このIDを非表示/違反報告)
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