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ひとつめ ページ1

「私はね、痛いのは嫌いだよ」

別れる時、彼女はそう言った。

「だから、私の病気は好きだ。それが直接的な痛みにはならないから。義父さんが私の病気を隠そうとしていること、知ってるけど、今の暮らしがずっと続いたら、二十歳までも生きられない。この前の試合だってそうだ。あの子は、あの天才くんは手加減っていうか、私の内面を理解したから、すぐ負けてくれたんじゃないかな」

自分のこと、知らないと言っておきながら、彼女は理解していた。冷たい手は、握りしめすぎて血が滲んでいた。どれだけ、我慢したらこんな手になるか、僕にはわからなかった。

ただひとつ。十四歳の僕にわかったのは、彼女が長い間僕から離れていってしまうこと、心の奥深くに、冷たくて重いものが住んでいることだった。

そのあと、船が見えなくなってから、膝を抱えて泣いた。

ふたつめ→



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猫谷川 - はい。ありがとうございます。 (2018年10月28日 15時) (レス) id: 3fcb13ae47 (このIDを非表示/違反報告)
硝子体(プロフ) - 猫谷川さん» ありがとうございます! 子供の性別は特に決めてはいないので、脳内補完してもらえればと。気ままに書いてみたりしますので、またお会いできれば、そのときに。 (2018年10月28日 15時) (レス) id: 63db8499a6 (このIDを非表示/違反報告)
猫谷川 - ありがとうございます!ゆう君?ゆうちゃん?も出てきてくれて良かったです。やっぱりいいですね! (2018年10月28日 14時) (レス) id: 3fcb13ae47 (このIDを非表示/違反報告)
硝子体(プロフ) - 猫谷川さん» 了解しました! 少しだけお待ちください! (2018年10月28日 7時) (レス) id: 63db8499a6 (このIDを非表示/違反報告)
猫谷川 - ではいいですか?その、もし元気だったらと考えてしまい泣いてしまったので勘九郎さんと幸せなところを読みたいです。 (2018年10月28日 2時) (レス) id: 3fcb13ae47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:硝子体 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年2月11日 17時

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