・ ページ18
・
楽観、しすぎていた。
俺はまだみんなに好かれているって、
まだ、頑張れているって。
思えば先週の振り入れから
照に注意をされていた。
きっとあの時の休憩は、
俺のために入れてくれたんだってのは、
あの時から気がついていた。
まだ学生のラウールに心配されるくらい、
情けない顔をしていたんだ。
不自然な言動で、逃げるように腕を解いて。
きっと、みんなは、
迷惑だよ。って、
伝えてくれていたんだ。
純粋で優しい彼らに、
そんなことを口にさせた事が申し訳ない。
俺が、気付くべきだった。
言われる前に、気付けたはずだ。
もう身体の水分が全部なくなって、
本当に干からびちゃうんじゃないかってくらい、
涙が勝手に出て来て止まらない。
明日、目、腫れちゃうなぁ。
はやく止めないと。泣きやまないと。
焦れば焦るほど、
涙は溢れて、
呼吸も乱れて来る。
は、ッ ヒュー 、げほっ げほっ
落ち着いてくれ、止まってくれ。
もう自分の身体の主導権なんて
とっくの昔に失っていて
意思もなく空っぽで漠然と動いていた俺の身体は
もう、今更コントロールなんてできなかった。
・
175人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:昴 | 作成日時:2021年2月23日 21時