道化の瞳―ﾎｽﾋﾟﾀﾙﾋﾟｴﾛ―2

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大毅side



小瀧が透析から帰ってきて
体調が良かったらお庭行けるんやて！



良かったな〜！？って、
龍太くんが教えてくれた。



でも………




4時間の透析。小瀧には、ううん。
大人の人だってしんどそうにしてるの、
何回も見たことある。



辛そうに辛そうに、歩いてて
何度も何度も下を向いて帰っている姿。
小瀧、もっと辛いんちゃうかな？？



朝ご飯食べて、午前中ずっと
俺らは治療をする。



心臓病、喘息、脳腫瘍、腎臓病。
みんな、重たい病気。



それでも、頑張る。龍太くんは勿論、
淳太先生はもっともっと頑張ってるから。



助けてくれるから。
それは俺も、神ちゃんも、流星も



勿論、小瀧も理解してる。




_。



淳「ただいま！さ、のんちゃん行ける？」



車イスに乗った小瀧が
辛そうにコクりと頷く。


きっと、ダメって先生言うやろな…
そう思ったけど、


淳太先生は、よし行こう！って
笑いながら
小瀧の膝にブランケットを掛けて、
神ちゃんの携帯吸入器を準備して、
流星がいつ吐いても大丈夫なように
手袋とエチケット袋、
俺の発作を止める為の利尿剤。



全部全部、準備してくれた。



淳「しんどなったらちゃんと伝えてな？」



龍「淳太が言うたことちゃんと聞ける？」



しんどくなったらちゃんと伝える。



先生とのお約束。



大「おん！！！」



淳「大毅ええ返事やなぁ〜！＾＾」



神ちゃんと流星も返事したし、
次は小瀧の番。



望「うん……、」



淳「お返事出来たな？偉いで！」



元気な時には子供扱いに聞こえんねんけど



体調悪い時は言われると嬉しく聞こえる。



淳太先生の、魔法。



ウキウキ気分で、6人で外に出て、

久しぶりのお庭は気持ちよかった！




またみんな揃って体調ええ時に
一緒にお庭行こうな、のんちゃん。

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