道化の瞳―ﾎｽﾋﾟﾀﾙﾋﾟｴﾛ―2

◇６８ﾘｸ ページ22

崇裕side



淳「なぁ、流星頑張ろ？」



流「イヤや！もう、しつこいねん！」



珍しく、言うことを聞かない流星



クリスマス会で吐いて、



抗がん剤をしない、って



ずーっと言うてんねん。



ピエロの俺達にも



何か出来ることはあらへんのか



ずっと、考えてる



でも中間先生から聞いた話やと



抗がん剤せえへんかったら



痙攣発作とか、頭痛とか



ずっと続くみたいやねん。



淳「頭、痛いんやろ？」



流「いいって！！」




だいたい治療中に遊ぶってのが



俺らの仕事なんやけど



治療を頑張ってもらう為に



何かを教えてあげるのも



子供の為になる。



淳「すみません、お願いします」



崇「分かりました^^」



流星のベッドへ行くと



背を向けて寝ていた。



優しく肩を叩いてみても



流星はこちらを向こうともせえへん



しかも熱、ある…………？



崇「流星、熱あるやろ？」



流「放っといてええ………」



崇「アカンよ、流星。」



譲ろうとしない、その気持ち



それだけ流星の身体に負担がある、



ということになる。



崇「流星？中間先生やってホントは辛い治療するの、嫌なんやで。」



流「………辛い」



本音をﾎﾞｿｯと言った流星の



悲痛な叫び



崇「流星の頑張りは、大毅も神ちゃんも、のんすけも中間先生も照史も俺も………」
































































































『みんな知ってるで』

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