道化の瞳―ﾎｽﾋﾟﾀﾙﾋﾟｴﾛ―2

◇４９ ページ3

大毅side


淳太先生が帰ったって聞いて


なぜか凄く不安になった


そのまま、先生達が通る


無我夢中で、裏口玄関の外へ行った


そしたら外は土砂降りの雨


それでも先生と居たかったのは


俺の気持ちがおかしかったんやろうか


戻る気力もなく


ただ意識を保たせながら


雨に打たれて必死に息をしていた


そしたら淳太先生が戻ってきて……


大「……(ゆっくり目を開ける)」


淳「お、大毅起きたか^^」


管が通ってる感じがなんとなくして


ゆっくり瞬きを２回。


淳「管抜こうか。ちょっと苦しいで」


眩しい光が入ってくると


ずっと寝ていたからだろうか


少し目がチカチカする


淳「眩しい？笑」


聞かれたことの返事として


また瞬きを２回。


Yesっていう合図


淳「ちょっと管抜くでー」


大「んっ……」


多少えずいたけど


これぐらいなら大丈夫。


淳「寂しい思いさせてごめんな？」


大「せんせ……休み、やった……のに」


淳「気にせんでええって！大毅達の事、帰っててもずっと心配やったわ」


大「ホンマに……ごめ、ん」


淳「甘えたいときは、ちゃんとナースコールで呼ぶんやで？体調悪いときだけに、ナースコールは押すもんやない」


大「うん、わかった……^^」


淳「あ、でもイタズラだけはアカンで？」


大「ふふっ………はぁーい。」


淳太先生は怒らなかった


休みが例え


僕みたいな患者に取られても


文句さえ言わず


笑顔で接してくれる


大「せんせ？」


淳「どーした？」























































『ホンマ……ありがと、』＿＿＿。

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