道化の瞳―ﾎｽﾋﾟﾀﾙﾋﾟｴﾛ―2

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大毅side



ピエロさんが帰って



流星の抗がん剤も今日の分が終わったみたい



大「流星〜？皆と一緒に飯食べようや！」



流「………」



大「流星？どうしたん？」



神「具合悪いんか？」



望「りゅうせー？」



確かに抗がん剤終わったあとは



具合悪いけど



いつも夕飯まで長くは続かん



望「淳太先生呼ぶ？」



流「ええっ………」



何となく重たくて、



流星が何か抱えてる気がする



それは神ちゃんも感じたようで



神「ご飯食べへん？」



流「ごめん、下げてきて……」



望「分かった！」



ご飯も食べへんぐらい具合が悪いんか



それとも何かあったんか



大「流星？今日も抗がん剤頑張ったな？」



流「……………したない、」



大「えっ？」



ﾎﾞｿﾎﾞｿｯ、と呟いた流星。



流「もう嫌や…………(涙)」



突然泣き始める流星に



神ちゃんも俺もタジタジ。



神「何が嫌やった？ｻｽｻｽ)))」



流「もう抗がん剤………したないｸﾞｽｯ、」



治療したくないのは皆一緒やから



4人で切磋琢磨して頑張ってる



望だって、神ちゃんだって俺だって



勿論、流星だって。



皆、“頑張って生きてる”



大「あともうちょっとやから、な？」



神「流星が頑張ってるの知ってるからな？」



流「もう無理やって！！！！」





流星のこの声が







病室の中に妙に響いた気がした。

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