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教室に戻ると、自然に井田くんへと視線が行く自分がいた








井田くんは友達と思われるクラスメイトとお昼を食べている








井田くん、友達といたらあんな風に笑うんだ








いやいや、ちょっと消しゴム貸してもらっただけで意識しすぎでしょ








井田くんは優しいから、相手が私じゃなくてもそうしてるよ








そんな風に自分に言い聞かせることで、予防線を張ってたのかもしれない









__________










あっくんに勇気をもらった私は、教室で昼ごはんを食べている女の子ふたり組に声をかけた








『あの、、良かったらお昼一緒に食べてもいいかな?』








ふたりは一瞬目を丸くしていたが、すぐに笑顔になって








「うん、いいよ」

「上原さんから声掛けてもらえるなんて嬉しい」





『え?』





「いや、上原さんってめっちゃ美人だし、話しかけづらかったんだよね」

「そうそう、高嶺の花ってかんじ」





『そんなことないよ、ただの人見知りだから』





「そうだったんだ」

「うちらも早く声掛ければよかったね」





『あのさ、友達に、、なってくれる?』





「もちろん!」

「うちらで良ければ仲良くしよ」








そう言って笑うふたりに安心して、自分から頑張ってよかったと心の底から思った










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作者名:ちょこましゅまろ | 作成日時:2021年10月28日 17時

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