朝焼けの花 (ページ27)

今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:33,458 hit

・ページ27

･

連れて来られたのは、しばらく訪れてなかった事務所だった

『ひかる、やだっ』

岩「いいから」

Snow Manがいつも使っている会議室の扉を開けると、他のメンバーが揃っていた

ふっかと阿部ちゃんが心配そうに私を見る
翔太は、多分怒ってる
さっくんとだては私を見つめるだけで、表情から感情が読み取れない

初めてメンバーに対して気まずさを感じた、ここからすぐに逃げ出したかった

岩「とりあえず、ここ座れ」

照が引いてくれた椅子に大人しく座った私は、完全に借りてきた猫みたいだったと思う

深「A、、なんか、嫌なことでもあった？」

ふっかが優しく、遠回しに私に問いかける

『、、べつに』

でもその優しささえも素直に受け取ることが出来なかった私に、ふっかは気まずそうな顔をした

渡「おまえさぁ、舐めてんの？」

『、、何が』

渡「何がじゃなくて、仕事舐めてんのかって聞いてんだよ」

『、、、翔太には関係ないじゃん』

渡「関係なくねぇよ、グループなんだからお前が勝手な行動することで、みんなに迷惑かかんだよ」

「高校生にもなってそんなことも分かんねぇの？」

宮「翔太」

完全にヒートアップしてしまった翔太をだてが諭すと、翔太は不服そうに黙った

佐「翔太の言ってることは正しいよ、お前ひとりの行動はグループ全体に関わってくる」

普段はずっとニコニコしてるさっくんも、真剣な顔で私に言葉をぶつける

阿「何か理由があるなら話してよ、話してくれないと分かんないよ」

阿部ちゃんがそう言って私の目を見るが、その視線に耐えられなくなって下を向いた

深「A、ゆっくりでいいから」

さっきひどい態度を取ったのに、それでもふっかはどこまでも優しかった

･