悟より今彼は、いい男だよ？≠【五条悟≠キルア】呪術廻戦 H×H

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「……ｯ…な、んで…」



耐えていたものが
絶えていたものが


崩れ落ちていく




『…泣くなよ面倒臭い』




はぁーっと溜息を吐く悟






「も、むり…むりｯ…ぅ…ふ…ぅ…ｯ」




崩れ落ちていく
床に座り込めば冷たくて



まるで悟の態度が物理的にも感じていく




『…無理って何？』




私の目の前にしゃがみこんで
手を掴んだ悟



「…つ、らぃ…やだ…ｯぅ…ｯ無理…やだ」




もう限界でその言葉しか出てこなかった




なのに悟は私に
言い放った言葉は更に私を追い詰めた



『はぁ？僕の顔も性格も好きなら
浮気くらい許してよ』





その言葉で、
私は悟の中で取るに足らない存在だと理解した




「…さよ…なら…ｯ…ひっ…う
でてってよ！」





悟を思いっきり着き飛ばそうと
両手で押そうとした瞬間


両手首を捕まれ




『は？僕と別れる??

いいけど、お前には無理でしょ？
僕の顔好きだし、
僕以上現れないよ？』


鼻で笑うように、私を見下ろした


強制的に合わせられた視線
滲む世界でも美しい顔が口角を吊り上げていた



「…もう、やだ…ｯ…」




『まぁ、頭冷やして僕が恋しくなったら
連絡してよ』





そんな言葉を吐き捨てられた。





虚しくワンルームでは
私の鳴き声が響いた



泣いても無駄なのに

ただ、泣き続けた。

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