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無言で屋上に行く。
嬉しいシチュ……
のはずなのに……
ブルブルと震える体を何とか動かす
北『すまんやったな、
昨日は……』
「わ、私変なこと……」
謝らなきゃ
じわりの滲む涙
北『唐突過ぎて、思いを蔑ろにして
すまんと思っとる』
頭を下げられ
「……えっ？」
北「せやから、
前向きに考えたいと思ってるんやけど」
「……そ、それって……えと」
北「仲良ぉなってみて、
お互い知って合意の上で考えたい」
「……あ、ありがとうございます！！」
北「同い年やから、敬語はいらんよ」
「ッはい！北君……ごめんね、
私変なこと言って」
北「……子供産みたいはびっくりしたわ」
少し頬を赤くする顔に見とれてしまう
「あっ、す、すき……」
心臓はドクドクと煩いし
またジンジンと末端が痺れるような
不思議な感覚
北「……おりがとおな」
「……えと、あの今日も
見に行ってもいいですか……？」
北「おもんないで？」
「北君が……すきで見てるだけで
幸せなんです……」
スラスラと気持ち悪いくらい
出てくる言葉に自分でもびっくりする
北「……ほな、待っとるわ
食事中やったやろ？すまんな」
「は、ない！いえ！
えと！あの！」
北「ふっ……なんや、落ち着きや？」
クスッと笑う顔に釘付けになる
もぉ、めちゃくちゃ
結婚したい……好き
「す、すきです！」
北「……自分、言葉のレパートリー大丈夫か？」
真顔で心配される
「が、がんばります！
ふ、普通にしゃべれるように……」
北「……おん、じゃ、戻ろか？」
「はい！あ、うん！
き、北君ありがとぅ……」
。
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作者名：脳内事故
| 作成日時：2023年6月28日 0時
