___昼休み ページ44
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2年の子達が去って
やっと話せた
残り僅かな昼休み
「北くんもしまだなら、その
…お弁当食べない?」
『すまんな…もう食べたわ』
「そっか…えと、ならデザートでも!」
必死に誘う私
ナンパをする男の気持ちが分かる←
それを察してか
『…少し話そか』
「…ツうん!」
察してくれたのが嬉しくて
口角が緩む
「あっ、えと私ご飯まだで、えと」
『なら、はよ食べたらええ』
そう言われ戸惑った
教室に戻ってしまうのでは
と思い悲しくなる
『食べながらでもええか?教室入るで』
くすりと笑った北くん
「ぅ”…うん!ありがと」
破壊力やばい……
天使過ぎる…
私の前の席に座り
対面状態でご飯を食べている
ひぃい北くんの御前だ!
緊張する。
じっと見られると恥ずかしいし
綺麗に食べなくては!!
『箸の持ち方綺麗やな』
急に褒められ驚いた
「えっ…ありがと…
北くん!コレ食べてみて?」
嬉しくてこんな事言ってしまった
だがしかし!!
私が好きな唐揚げ
お母さんの作る唐揚げは絶品!!
『ええよ、自分のご飯やろ?』
「んーん!私のお母さんね
すごく唐揚げ得意なの!だから
是非食べてみて!」
『…そこまで言うなら食べさせてもらうわ
いただきます 』
あまりの勢いに根負けしんだろう
北君は
またクスッと笑った
「…ッ”……うん!」
鼻血出そう……
『この箸使ってもええか?』
食べてくれることが嬉しくて
なんにも考えなかった
「うん!」
口に含めば
パァと一瞬北くんが
フワフワなオーラを放った気がした。
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作者名:脳内事故 | 作成日時:2023年6月28日 0時