狐の嫁入り！【ＨＱ北信介】 (ページ29)

今日:7 hit、昨日:27 hit、合計:55,153 hit

_ ページ29

_

部活も終わり、片付けをする

みんなが帰る時に
流れで出ていく予定。

きっと忘れてることを願って

ソワソワしてれば
角名くんが

『今日は庇ってもらってすいません』

「わ、私の方こそ！」

お互い平謝り状態

宮くん達にもお礼を言った

「宮くん達！
さっきはありがとね！」

『え？なんや!?Aさんから
話しかけてくるのレアやな
サムなんかしたん？』

『なんや、食いもんはやっとらんわ』

マイペースな2人に笑ってしまう

『えと、さっき北くんに
注意受けてた時に
タイミング良く声掛けてくれたから』

――――――――――

北くんはバレーボールを拭いたり
みんながやらない所まで
掃除をしてる

そんな中帰るのはマネージャーとして、
どうなんだろう…

なんて思いつつ、
とりあえずソワソワしつつ
何かをしようとすれば

尾白君が話しかけてくれた

『大丈夫、北の毎日の儀式みたいなもんや』

笑顔で言うから
戸惑いながら
スポドリの容器を除菌シートで拭いてみた

『お、北が来るで
話だけでも聞いたってな？』

とだけ言われ
緊張する

距離が近づいくる度に
ゾワゾワとする

何を言われるか怖くて

視線を床に向ければ
シューズが見え

『それが終わったらでええから
後で来てくれるか』

とだけ言われた。

顔を見れなくて尚更
緊張してしまう。

ゆっくり容器を拭き、無駄に時間を稼いだ

埒が明かないのは
自分でも分かる

頭では分かってる

深呼吸をして、
ボールを拭いてる北くんに近寄る

_