狐の嫁入り！【ＨＱ北信介】 (ページ22)

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その日を境に
部活意外で会いに行くことを辞めようと
心に決めた

家に帰って散々泣いた。

ちっぽけな事なのに

休み時間、友実から話しかけられる

『え、てか北くんのクラス行かんの？』

「……んー、迷惑って部活の時に言われちゃって」

『んー、まぁ…
しゃあなしやな…どうするん？』

「えと、とりあえずは
部活のマネージャーになったから
部活の時だけ、接するよ！」

『うわぁ、私なら辞めるわ』

「はは…まぁ。
どうせ引っ越すし…
それまで1年生の子が用意しなくて済むし！
北くん見れるから」

『健気かよ』

「んー、近くで見れるだけで幸せだもん」

『……おまっ…めちゃピュアやん』

「幸せだと思う！むしろね、
好きな人に迷惑かけたくないし！」

『……めちゃ、ええ子やな』

「……うん？まぁ、昨日はショックで
泣いちゃったけどね」

『…そか、私が奢ってやるわ！
昼飯の焼きそばパン』

「やりぃ〜！約束ね！」

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昼休み売店に行けば
尾白くんに会った

身長が高いせいか
よく見えるのだろう

『あ！Aさん
今日部活くるん？』

「え、うん、
1年の子が少しでも練習できたらなって
思ってるからドリンクだけは
作りに行くよ！」

『優しいな、助かるわ！』

人懐っこい笑みを浮かべてくれる

少し何か言いたげにしてる

「どうしたの？」

と聞けば

『今日、クラス来ぉへんやったけど……』

言いづらそうにしていた。

「あ、えと
マネージャーとしてちゃんと
部活には行くよ！」

答えになってない返しをしてしまう

本当の意味はきっと分かってる

それ以上は聞かない尾白君の優しさに
安堵する自分がいる

『そか！マネージャー頼むわ！
これからよろしくな！』

優しい笑顔…
北くん抜きで考えなきゃいけない
そう思える。

「役に立てる様、頑張るね！」

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