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笑顔で近づけば
『さっきの双子に
囲まれとった時あったやろ？』
そう北くんに言われ
「え、あ、うん？」
頷けば
『好きとかそうゆうの迷惑や』
唐突に言われ
ハッとした。
迷惑。
好きとか言われて迷惑
グサリと来るような……
迷惑で
当たり前の事なのに、
頭で考えるよりも
なぜか涙が溢れそうになる。
拒絶……された
私
そうだよね。
部活中に
それに、私の事
好きでもないのに
マネージャーにまでしてくれた。
これ以上の幸せな事なんてないのに
なのにショック受けて
バカみたい。
「あ、ごめんね！そうだよね
気をつける…」
笑顔を取り繕い
ボールの片付けしに向かった
一瞬の出来事だっただろう
なのにすごく長く感じた
すぐに北くんに言われ返事をして逃げ出した
泣くなんてお門違い
好きな人を近くで見れるとか
すごく幸せな事だもん。
泣かないよう必死で歯を食いしばった
誰にもみられないよう
ボトルを洗いに行く
1人になりたいから
空になったボトルは軽くて
簡単に運べた
もう一度
重たいスポドリを
運ぶ時からやり直したい
ひたすらボトルを洗い続けた
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作者名：脳内事故
| 作成日時：2023年6月28日 0時
