君を餌付ける_⁴<チェンソーマン>

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『もし本気になったら
教えて欲しいかな』



ずいっと、顔を近づけられ

唇が当たりそうな距離






「……ッち、近いです」




そう言えば




そのまま耳元に唇を寄せられた




ふにゅりと柔らかい感触



『期待してもいいのかな』




そう囁かれ、

声にならない声を上げそうになる






「……ｯ……ま、まき……ｯ」


目を閉じ、
なんとかしようとすれば








『……じゃあ、この後
ご飯でも食べに行こうか』





唐突な発言に目を見開けば
いつものマキマさん




「……ｯもう！揶揄わないでください！」




感情のコントロールが出来なくなる



マキマさんといると、ドクドクと
煩くなったり。

ギュッと締め付けられたり。



これもあれも、


全部、デンジ君とマキマさんのせいだ





デンジ君がマキマさんを選んだら
私はどんな気持ち？



マキマさんを選んだら
傷つかないんじゃ……


なんて、アホみたいな事を考えてしまう





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