君を餌付ける_⁴<チェンソーマン>

_デンジside ページ13

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早『おい、Aさんはどこ行った』



早川の野郎に聞かれ



『マキマさんとどっか行った』



早『…愛想尽かされたんじゃねえか』





そう言われ
何気にグサリとささった一言




『はぁ！？俺のどこにだよ』




早『Aさんが居るのに、
フラフラしてるからだ』


『し。してねぇ！』




早『じゃあ、Aさんが
どんな顔で昨日いたか知ってるか？』



昨日の顔は…




『…ｯ…それは…』



可愛かった。

嫉妬で歪む顔が




いや、可愛いけど…
俺に向ける冷たい態度は正直
嫌だったけどよ、…





早『悪魔のお前に心はないか
Aさんが誰かの女になるのも
時間の問題だな』






デ『マキマさんの女…になっちまうかもな』





早『は…？』



デ『ま、野郎に盗られるよりマシだね』




早『…お前バカか』





野郎よりはマシに決まってる



けどよ、仮にマキマさんと
いる時間が長くなったら

俺は…Aさん無しで生きていけんのか？



や、今だって生きてるけどよ






いつも入る風呂は、
楽しくねぇ





飯だって、美味くはねぇし


なんか足りねぇ






蹲って寝るベッドは
Aさんがいねぇと落ち着かねぇ



Aさんの部屋に行って、
Aさんのベッドで眠れば



Aさんの香りがした



寂しさが少し紛れた

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