愛しの親父殿 (ページ7)

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街へページ7

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ローブを纏い
私に手を伸ばすリリア

昔は抱っこしてもらっていた

今は恥ずかしくて出来ない。

きっと言ったらしてくれるんだろうけど

リ「では、ゆくぞ」

手を差し伸べられる

「……ん。」

乗り気ではない。
約束は約束なので仕方なく従う

エメラルドの光に包まれ、
街に到着する

魔力量が多いから
こんな遠くまでこれるんだろう

魔法術の本などを見て学んだ

……

街を降り、歩いている

沢山の行き交う人々
休日なのもあり、賑わっている

行き交う人の沢山の話し声。
笑い声。

はぐれてしまいそうだ。

しかし、露店に並ぶ
食べ物は魅力的で
キラキラと輝いて見えた

なんて考えつつ、
キョロキョロとしていたせいで
はぐれてしまった。

ずっと避けていた世界
全てが新しい。

ボーッと色々な声を楽しんでいた。

束の間だった

だが、だんだんと
何かがせせり上がりそうな
違和感。

むねやけのような不快感に襲われた

所謂、人酔いだ。

それを認識してしまってから
体調の悪さが拍車をかけた。

壁をつたいながら、
気持ち悪さに耐えながら
歩けば

人通りが少なくなり、
日も落ちてしまったようだ。

少し息を整え、
細道を歩いていくと

女性が、男性に話しかけ
腕を組んで建物に消えていく。

路地裏に履けて男女が、
ペアになっていく。

不思議な、光景だった。

本には乗っていないことばかり、
その光景を不思議そうに見つめ
人間観察をしていた。

立ち竦んでいると
肩を掴まれた。

ハッとし、振り向く

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