愛しの親父殿 (ページ26)

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旅当日。

『じゃあゆくか！
捕まっておれ』

荷物は3日分の着替えと
お金を

リリアに抱きつき
魔法で目的地に。

……

『うむ！ついたぞ！
熱砂の国は冬でも暖かいじゃろ？』

「ほんとだ！暑い……」

『日焼けをするからこれをかぶっておれ
活気があって楽しいのぉ』

リリアが薄手のローブをくれた。
私は茨の谷で生きてる＆引きこもりの為
日光に当たることがないせいで、
すぐ火傷をしてしまう。

気を使ってくれる事がすごく嬉しい

『あ、ありがと！リリア』

手をギュッと握られ
連れ回される

『もう片時も離さぬ
しっかり握っておれ』

その表情、声に
鼓動が早まったのが分かる。

なんでだ。

おかしい。

その考えを振り払い
集中して露店を見て回った

マスクや色々な食材
色とりどりの絹

『これなんてどうじゃ？』

ターバンを私に巻く
淡い紫

リリアの瞳を薄めたような色。

「ぅ、うん、でもそれ．
頭に普段巻くの？」

『フフ、これは旅の醍醐味じゃぞ？
身も心も住民になりきるのも
楽しいぞ！』

「うん……リリアの選んであげる！」

『おぉ！それは楽しみじゃ！』

「リリアのイメージはこれかな！」

ターバンを巻いてあげる

リリアと同じ瞳の色
綺麗で彩やかなターバン。

身長差もない為
目線はほぼ一緒。

綺麗な視線と目が合う。

『ふふ、わしに見とれたか？』

「違うって！」

『そう否定するな。
可愛いじゃろ？』

「はいはい、可愛いよーリリアは」

なんだが変だ。

見とれてたことが事実で。

やけに心臓が煩くて…

こんなの…まるで

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