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手放したくなかった。 ページ8
だけど。この日々をあたしは手放さなければいけなかったんだ。
ゆずるはだんだん忙しくなり、売れていった。
もしも、あたしが彼女ってバレたときに迷惑がかかる。
ゆずるに迷惑をかけたくなかった。
２年前のある日。あたしは黙って大阪から東京に引っ越してきた。
連絡先も変えて。
身勝手な行動だったけど、これでよかったんだ。と自分に言い聞かせていた。
東京の男は思っていたより冷たかった。
あたしは元通り、だらしない愛し方しか出来なくなってしまった。
左腕の包帯は相変わらず外せないし、いつか見た夢にゆずるが出てきたからまた見たいけど、夢の続きも見られない。
「ゆずるはあたしの事なんか忘れて、元気にしているかな…。新しい彼女見つけて幸せになってほしい」
願う日々だった。
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まりぃ(プロフ) - ますみさん» 初めまして！読んで頂きありがとうございます。今まで書いたことのない雰囲気の作品なので、嬉しいです！更新頑張りますので、お楽しみください。 (2020年5月11日 20時) (
レス) id: 13d50a1e8a (このIDを非表示/違反報告)
ますみ(プロフ) - 初めまして。読ませて頂いてます。この話好きです。何か切ない感じで後の展開が楽しみです。またの更新楽しみに待ってます。 (2020年5月11日 19時) (レス) id: cc9c552fc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりぃ | 作成日時：2020年5月10日 14時
