#彼氏と○○なう (ページ9)

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#彼氏が慰めてくれてるなう(川西) ページ9

仕事も嫌になってすべてが嫌になった。
｢消えたら楽になるかな？｣
そんなことを考えてホームに立っていた。

ドンッ！！って音がしたかと思えば、あたしは知らない男に押されてホームに落ちそうになった。
｢(人1)！！危ない！！｣
大声と共に助けてくれた人は賢ちゃんだった。
ポカーンとしてるあたしを尻目に手を貸してくれる賢ちゃん。
｢顔色悪いな？家帰って話聞くで？｣
そのまま賢ちゃんと暮らしてる家に帰った。

｢何があったん？？？最近顔色もよくないし……。頼ってほしいねん｣
帰るなりソファーに座ったかとおもうと、いきなりあたしを賢ちゃんの足の間に座らせて後ろから抱きしめられた。
｢何にもないよー(笑)安心して？｣
嘘。本当はいっぱいいっぱい。賢ちゃんに余計な心配をかけさせたくないから。
｢嘘ついたらアカンでー？表情に余裕もないし、何かあるやろ。俺は(人1)の味方やで？｣
探偵みたいな賢ちゃんに嘘がつけなくなった。

気付いたら涙が止まらなくて子供みたいにワンワン泣き出していた。
くるっとあたしを賢ちゃんの前に向かせて、また抱きしめられた。
｢生きるのが嫌なの。何もかもしんどいのー！！｣
大声で叫んだ。
｢(人1)。生きるのが嫌とか言うな。俺じゃ生きる希望になれへんの？仕事がしんどいのもわかってる。毎晩遅くまで残業して終電ギリギリやろ？そんな会社辞めたらええねん｣
真顔だった。

｢(人1)。辛かったらちゃんと話すこと！！ええな？｣
そう言っている時の賢ちゃんの笑顔は晴れやかだった。