第27話 ページ28
焔依side
焔「熱と氷じゃ相性最悪だし、私の事スルーして核に行ってもいいけどさ
触ることできなかったら意味ないよな」
そう言って不敵な笑みを見せた私に
轟「!お前まさか核にまで…」
焔「私が操れるのは熱だけじゃないんだよ」
冷めた顔で言ってやると、熱で上がっていた周囲の温度をさらに上げ、炎に変化させた。
手を前にかざすと炎はその方向に従って飛んでいく。
轟「ちっ…」
それを躱していく……えっと、轟。(名前ェ)
覚えんの苦手なんだよ!←
轟(こいつに俺の個性は通用しない…それに、炎の火力だってあっちの方が上だ…
さっそく難関かよ)
……なんか考えてんなこいつ。
私そこまで気長い方じゃないんだけど…。
とりあえず上に行かせないように炎で道は塞いどくか。
……いや、待て。
さっきからもう1人のやつ見ねぇんだけど……
まさかもう上に……?
だとしても無謀じゃないか?
核は私が炎で覆ったし、尾白たちも動ける。
……ちょっと待って。私、実際のこと想定して核と炎の間結構空けて纏っちゃった……。
焔「…やばい……((ボソッ…」
あー自分でやったこと忘れるとかどんなやつだよ……。
こんなやつ(自分)だよ←
轟(こいつ今ヤバいって言ったか?まぁ何にしろ、相手側にアクシデントが起きたことに違いはねぇ
あとはそれを利用すれば……)
……仕方ねぇ、こうなりゃこいつともう1人のやつ捕らえるか。
そうと決まれば早速駆け出した。
轟の後ろに回って炎ぶつけてやろうと思ったが、氷で相殺された。
まぁ想定内だがな。
轟(ちくしょうこいつの火力やっぱ高ぇ…)
どんだけ氷を出せるのか知らねぇが、必ずしも限界があるはず…いくら強固性といえど無敵じゃないからな。
……そしてそれは私も同じだ。
さっきからモニタールーム、核、そして轟との戦闘に使ってるせいか、体がやけに熱い。
これ以上使ったらやばいかも。
これで終わりにする。
そう思って火力を上げようとした時……
体はもう、すでに限界を迎えていた。
力が抜けて、立っていられない……っ
くそ……こんなところで……
焔「──…」
地面の感触がする。
余熱のせいでほんのり熱い……
ごめん、尾白、葉隠……私……負けちったよ
焔「…っ」
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作者名:幽々華 | 作成日時:2019年11月30日 2時