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「βテストのときもこんなのなかったぞ。不覚だ…。」
「上層の進み具合で解放されるタイプのものなんでしょうね。キバオウはこのダンジョンを独占する計画をしていました。」
「専用の狩場があれば、儲かるからな。」
「それが60層クラスのモンスターが出るので、ほとんど狩りは出来なかったようです。…ここが入り口です。」
ついた先には下へと続く階段があり、先までは見えなかった。
「ユイ、怖くないよ!」
ユリエールの心配そうな顔に気が付いたのか、ユイは自信満々に言った。
『大丈夫ですよ。この子見た目のわりに肝は据わっていますから。』
「うん、将来はきっといい剣士になる。」
頷いて同意を現すキリトに3人は笑いあった。
「それでは行きましょう。」
ユリエールの言葉にAたちは階段を降り始めた。
――――
「どぉりゃああああ!!」
道中に現れたモンスターは休暇中のストレスを発散するかのように怒涛の如くキリトが≪二刀流≫で蹴散らしていく。
巨大なカエル型のモンスターが出たときなんかは、Aが小さく"ひッ"と悲鳴をもらしたくらいだった。
「すみません…、任せっぱなしで…」
『いいんですよ、あれは病気みたいなもんですから、好きにやらせておけばいいんですよ。』
Aがそういうとユリエールはシンカーの位置を確認した。
シンカーのアイコンはその場から動いてないようで安全エリアにいるだろう、とのことだった。
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うんピー(プロフ) - うわっ!懐かしい!!更新頑張ってください!よくぞ帰ってきた! (2019年3月27日 2時) (レス) id: ee3d0bab79 (このIDを非表示/違反報告)
エリ - 第三幕、来ましたね! この先のキリトと夢主の関係が楽しみです!!! (2018年10月10日 15時) (レス) id: 5fdd381c1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒豆 | 作成日時:2018年10月4日 18時