昔話【神月いのり/ユウミ】 ページ41
「…良かったら、仲良くしませんか?」
突然、いのりの前に現れた少年?少女?は彼女にそう言った。
いのりは、叶胡天秋…と名乗った人物の魂に探りを入れる。
「(清らかで、でもひどく傷ついた魂…)」
少なくとも、悪い人物ではなさそうだ。
「えぇ、仲良くしましょう」
いのりは、天秋をちらりと見ながら微笑した。
「…私は神月いのり、霊媒師をしているわ。さっそくだけれど、私のお話、聞いてくれる?」
天秋は、こくりとうなずいた。
「(仲良くなって、なぜこの人の魂が傷ついたのか聞かせてもらおう。それがきっと、私が能力者の輪の中に入るための一歩になるはず)」
いのりはそう決心して、天秋に語った。
自分の人生を。
霊媒師の家系に生まれたこと
自分の家には、他にも2人能力者がいること
生まれてから50歳になるまで、一度として屋敷からでたことがなかったこと
初めてでたとき、オークションに連れていかれる能力者を見て愕然としたこと
それから、オークションについてなけなしの勉強を始めたこと
だんだん自分の育った環境が特殊だと気づいたこと
そして、能力者と関わらないようになったこと
気づけば、花鳥風月を愛でながら下手な和歌を詠む文化人になっていたこと
その後、60年ほどたってから自分にオークションについて教えてくれた人が現れたこと
その人とオークション壊しにいったこと
天秋は、オークションについて語るとき怯えるような表情をすることに、いのりは気づいた。
「(もしかして、この人もオークションの犠牲者なのかしら?)」
いのりは、横にいる天秋に言った。
「私については、話したわ。次は、あなたのことについて…聞かせて欲しいの」
初めて、天秋を真っ直ぐ見つめながら。
――――
天秋さん、こんな感じでしょうか…?
花見か…【神崎玲花/omizu】→←一人は寂しいから【叶胡天秋/天秋】
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omizu@中性(プロフ) - 更新します! (2020年2月9日 18時) (レス) id: 0065c6f29f (このIDを非表示/違反報告)
紫龍@トニック割り - 更新しました。次で50話!! (2020年2月9日 17時) (レス) id: d104d608cb (このIDを非表示/違反報告)
紫龍@トニック割り - 更新します。 (2020年2月9日 17時) (レス) id: d104d608cb (このIDを非表示/違反報告)
ユウミ - 更新します (2020年2月9日 15時) (レス) id: a98216d38d (このIDを非表示/違反報告)
天秋(プロフ) - 更新しますm(_ _)m一日に何度もごめんなさい! (2020年2月9日 13時) (レス) id: f69f9f0f1e (このIDを非表示/違反報告)
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