一人は寂しいから【叶胡天秋/天秋】 ページ40
何か、花見が始まってしまった。
なかなか輪の中に入れずうろたえていると、すぐ近くに人影が見えた。
誰かと話しているみたいだけど、そばには誰もいない。
「能力者の人…かな?」
わたしはそっとその人に近づいて軽く肩をたたく。
びっくりしたように、その人の肩が跳ねる。
「あの、良かったら一緒に…お花、見ませんか?
花達が、あなたの事待ってます。
それに、きっと皆さんも…。」
そう誘うと、その人は悲しそうに…寂しそうに首を横にふった。
「わたしは、能力者の中ではぐれものだから。」
そう呟いて。
この人も一人ぼっちなんだ。
そう思うと、いてもたってもいられなくなって。
川のそばにしゃがみこんだその人の隣に、そっと腰を下ろした。
「わたし、叶胡天秋って言います。
…良かったら、仲良くしませんか?」
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omizu@中性(プロフ) - 更新します! (2020年2月9日 18時) (レス) id: 0065c6f29f (このIDを非表示/違反報告)
紫龍@トニック割り - 更新しました。次で50話!! (2020年2月9日 17時) (レス) id: d104d608cb (このIDを非表示/違反報告)
紫龍@トニック割り - 更新します。 (2020年2月9日 17時) (レス) id: d104d608cb (このIDを非表示/違反報告)
ユウミ - 更新します (2020年2月9日 15時) (レス) id: a98216d38d (このIDを非表示/違反報告)
天秋(プロフ) - 更新しますm(_ _)m一日に何度もごめんなさい! (2020年2月9日 13時) (レス) id: f69f9f0f1e (このIDを非表示/違反報告)
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