この無慈悲な世界に能力で希望を【リレー小説】 (ページ23)

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みぃつけた【神楽扇歌/ミント】ページ23

久しぶりと言えば、もうひとつ。

能力者と出会った。

隣に座る彼女の能力は分からないけど、気配がもう、能力者。

ライターが欲しい、なんて言っていたけど、さっき持っていた煙草を吸うためだろうか。

「………ん。」

ぷちっ

自分の髪の毛を、1本。

これをライターと交換させてもらおう。

さあ、どこだ？どこにある？

…………

…………

あ。

「……みぃつけた。」

「んん？お姉さーん？何が見つけたって？」

「ライター。」

「ほへ？」

「まあ、見てて。」

意識を集中させて。

交換する能力、基本編、視界外のモノとの交換。

「………へ？」

私の手元には、髪の毛1本ではなく、1本のライターが握られていた。

「はい。欲しかったんでしょ？」

「あ、ありがとうございます、お姉さん！」

ふむ。

泥棒して、感謝される日が来ようとは。

あれ？煙草って未成年者は駄目だ…、と言うことは。

「あの、私、未成年者。お姉さんじゃない。」

「まじです？」

「マジです。あ、名乗り忘れてた。私の名前は、神楽扇歌。よろしく。」

「かぐら、せんか？え、漢字は？」

「神が楽しみ扇と歌う。」

「ふんふん。なるほどです。私は、夢月瑠兎です！よろしく、扇歌ちゃん！」

「よろしく。」

ふと、どこかで嫌な気配がしたのは、気のせいだろうか。

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瑠雨琥様、いえいえ！扇歌ちゃん使ってくれて嬉しいです！
瑠兎ちゃんの性格や喋り方、おかしかったらすみません！
そして、勝手にお友達みたいな感じにしてしまい、すみません！