この無慈悲な世界に能力で希望を【リレー小説】

好きと嫌いの思い。【一夜闇@紫龍】 ページ49

花見の輪から離れるため闇はｽｯと回れ右をしたが、無黒に手を捕まれ逃げる事が出来なかった。

「桜、綺麗ですね」
「……手。」
「近くまで行きましょうよ、もっと綺麗ですよ」
「…拒否「無いですよ」__…」

闇は無黒に引きずられるような感じで桜の近くまで行く。

「待って。」
「どうしました…？」

ふと、闇が立ち止まり周囲の木々を見る。無黒も一緒に見ているが何もなかったのだろう、少し首をかしげ闇を見た

「あの、闇さん…？」
「殺気、感じた。……無黒、先に行って…誰かに知らせて。」
「闇さんは、どうするの…？」
「時間、稼ぐ。…逃げて。多分オークションの人、強い。」

それだけ無黒に伝えると、殺気の方へと走って行った。

後ろから無黒が何かを言っていたが、気にせず走る。


木々の間を走ると、後ろから何かで頭を殴られた勢いで、地面を転がる。

大勢の気配を感じ、顔をあげると武器を手に笑う奴等が居た。
その中の一人が闇に近づき、その胸ぐらをつかむと、同時にフードが取れた

「ありがと、さようなら。」

闇は小さく呟き、また暴走させた。

一日に二度、暴走させたせいか体に負担が掛かり過ぎ暴れながらも血を吐いた。

辛い、止め方が分からない、でも

この力を嫌いになんて、なれなかった。


***
これで49話、早いですねー

無黒さんの口調これで良きかな、

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