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空と夢。 ページ2
侑士「どないしたんや、ジローのやつ。」
部活後、制服の着替えていると忍足が岳人と喋りながら着替えをするジローを見ながら小声で俺に聞いてきた。
ジローの奴、相当寝てないんだろうな。
そう思えるほどのひどい隈と、無理に作った笑顔が痛々しい。
宍戸「…さぁな。」
侑士「さぁな、て。なんやねん。」
宍戸「俺に聞かずに本人に聞きゃいいじゃねーか。」
それ以上の事は追及してこなかったが、勘のいい忍足の事だ。
きっとなんかは知ってんだろうと思う。
侑士「まぁ、俺らよりよっぽどお前らの方が心配やわな。」
宍戸「あ?」
侑士「今まであれだけほったらかしやったのに、今は絶対岳人かお前がジローの傍についとる。一人にさせてへんのやんなぁ。」
じゃ、先帰るわ。とだけ言って忍足は部室をあとにした。
忍足の言う通りだった。
あの日以来、ジローの事を一人にさせられないのはたぶん俺も岳人も同じだった。
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作者名：ゆずあめ | 作成日時：2021年3月1日 10時
