まえあしマネージャー 3 (ページ13)

今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:99,601 hit

54. ページ13

玉「ね、ジェンガしようよジェンガ！」

リビングからいなくなったと思ったら、ジェンガを持ってニコニコ帰ってきた裕太。

A「いいよ。本当にジェンガ好きだよね笑」

玉「ジェンガさんのジェンガは～♪」

お得意の作曲で意味不明な曲を歌いながら準備を始める。

そうして始まった深夜のジェンガ大会。

玉「あ、やばい！あああああー！！！！！！」

崩れ落ちるジェンガと共にあっあっあって笑う裕太。

A「はい、裕太の負けー」

玉「もう１回！」

A「もう3回目だよ？そろそろ寝ようよ」

玉「わっ、ホントだ。もうこんな時間なんだね」

時計を見ると既に日は変わっていた。

2人で仲良くお片付けして、すぐそこの寝室まで仲良く手を繋いで移動する。

玉、A「さむっ！」

冷え切った寝室でシンクロする2人の声。

玉「こんなんじゃ風邪ひいちゃうね」

ピッと暖房と加湿器のスイッチをつけると、すぐさまベッドに移動して手を広げ、

玉「Aちゃん、おいで？あっためてあげる」

ああ神様。
こんなに幸せで本当に良いのでしょうか。

A「お邪魔します...」

いつも起こしに来てる場所と同じなのに今は全然違う場所に見える。

玉「なんで背中向けるの？笑」

A「なんか恥ずかしくて//」

玉「ふふ、可愛い。じゃあ電気消すからさ、消したらこっち向いてね」

裕太の優しい声と共に消える電気。

くるって裕太の方を向くと、長い腕でぎゅーって抱きしめられて。

この感じ、ホント落ち着くなぁ。

玉「あー、落ち着くわ」

A「待って！私も今全く同じこと思ってた」

玉「ホント？さっきの部屋入った時の、さむ！の被りようといい、なんか怖いんだけど笑」

A「あはは！感性が似てるのかな？」

玉「これから一緒に居たらもっと似てきそうだね」

A「どうしよう、そのうちわたしも裕太みたいに変な作曲し出したら笑」

玉「いいじゃん、もしかしたらすごいいい曲が作れるかもしれないよ？笑」

A「そうなったらキスマイに提供するね笑」

玉「やだ。俺のソロにする」

A「どこまで独占欲強いの？笑」

玉「Aちゃんは俺だけのものだからね」

そう言って塞がれる唇。

真っ暗な世界に目も慣れてきて、ぼんやり映る優しい裕太の顔。