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52. ページ11

帰りの車の中では、自分で作曲しているであろう聞いたことのない雪ソングをテンション高く歌っている裕太と、スリップしないように必死に運転する私。




A「無事着いてよかった...」




いつもの倍くらいの時間をかけてマンションに到着。
ヘトヘトでキーを抜く。




玉「さすがAちゃん。運転上手いわ」




A「アイドルを事故に巻き込むわけにはいかないからね」




エレベーターに乗り込んで、いつもと同じように15と35を押すと、




玉「今日寒いからさ、くっついて寝ようね」




耳元で囁く彼。




今日は初めて裕太の家にお泊まり。
いろいろ考えただけで顔が熱くなる。




玉「あー、Aちゃんエ ッチなこと考えてるでしょー?耳真っ赤だよ?」




ニヤニヤしながら私の耳に触れる。




玉「可愛いなぁもう」




A「着替え持ってすぐ行きます//」





自分の家に帰ってお泊まりセットの用意をし、嬉し恥ずかしな気分で裕太の家のインターフォンを押す。




あれれ?
反応がない。




プライベートではあんまり使いたくないけど、合鍵を使って中に入った。
どうしよう、裕太が倒れてたりしたら!←




A「裕太ー?」




長い廊下を通り抜け、リビングに入ると、電気はついているのに誰もいない。




てか暖房ついてるのになんか冷たい風が...?





ベランダの方を見るとカーテンがゆらゆら揺れている。




ま、まさか...
裕太...飛び降りとかないよね?





恐る恐るカーテンをシャッと開けると、





玉「あ、Aちゃん。みて!ここもすっごい雪積もってるよ!」




そこには雪だるま制作中の裕太。




A「もぉ〜、ビックリさせないでよ」




玉「ほらほら!Aちゃんも早く手伝って!」




あれよあれよと裕太のペースに乗せられ、気づいたら自分もすごい必死になっていて。





仕上げにとりあえず裕太の家にあったみかんで目を、人参で鼻を作ろうとしてトッピングしたら、小ぶりな雪だるまのサイズと合わなさ過ぎて、おかしくてベランダで笑い転げる大人2人。




玉「なんかバランス変じゃない?でかすぎ!笑」




A「あかん、お腹痛い!笑」




ヒーヒーなりながら、結局飾り付けはなしで完成。




玉「あ〜、さむ〜」




部屋に戻ると、風向きを真下にしてエアコンの下に2人並んでブルブルしながら立つ。



玉「あ、そういえば俺さっきお風呂わかしたんだった!雪だるまに必死で忘れてたわ笑」

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作者名:sakura | 作成日時:2018年2月15日 22時

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