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倒れている彼女に謝りながら手を出す。
「ヤッパリあんたなのね。いつ見ても目障りよ。」
いや、じゃあ来るなよ。
今回はコンクールとかじゃなくて私の家の行事だ。私が居て当然。
「ごめんなさい。急いでいるので。」
ドレスを軽く持ち上げて早足で歩いた。パンプスは結構慣れてはいる。が、少々の靴擦れは起きる。まあ、これも慣れてはいるが。
控え室に入ると白いドレスを着た母がいた。年齢を考えてシンプルなデザインのものにしたようだ。
「お母様、改めてご結婚おめでとうございます。ドレス、とてもお似合いです。」
私がそういうのをスルーして
「失敗は許さないわ。分かっているわね?」
有無を言わさない圧にすこし恐怖を感じる。でもそれは顔には決して出さない。私はただ
「はい。当然です。お母様。」
この魔女の言うことにイエスと答える。そうすれば傷つかないで済むのだから。
それに今回、ミスするのはかなり痛い。母だけじゃなく音無家に恥をかかせることになる。それは避けたい。
だから何回も練習した。一度も母と合わしてはいないけれど。心配はしていない。
何故なら彼女はプロだから。
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黒薔薇歌姫(プロフ) - リーナ☆さん» コメントありがとうございます。これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年11月24日 22時) (携帯から) (レス) id: cf394f6d77 (このIDを非表示/違反報告)
リーナ☆ - 続編おめでとうごさいます!これからもずっと応援します!更新頑張って下さいというかお願いします!!! (2019年11月23日 14時) (レス) id: a8005e9cad (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇歌姫(プロフ) - 白銀水龍さん» すみません。ちょくちょく更新していて文字数が足りなかったら非公開にしています。 (2019年9月23日 6時) (携帯から) (レス) id: cf394f6d77 (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - 更新されてませんが? (2019年9月22日 13時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇歌姫(プロフ) - 白銀水龍さん» すみません。直ぐに更新しますので少々お待ちください。 (2019年9月21日 14時) (携帯から) (レス) id: cf394f6d77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒薔薇歌姫 | 作成日時:2019年9月20日 0時