天才ピアニストとサックス男子。【Ryosuke,Yamada】

#24#新年のご挨拶 ページ26

〜貴女side〜



…伊野尾慧の演奏を舞台袖で見ていた。




決して楽譜に忠実じゃないその演奏。



それでも圧倒的な存在感を放つ彼の演奏。







私でさえ思わず身震いしそうだ。





独特の演奏だからか、ただ彼の演奏が好きなのか嫌いなのか。




分からないけどこんなにも胸の内がハラハラする。









演奏が終わり沸き上がる拍手の音。




ヘラヘラとした表情で舞台袖に戻ってくる伊野尾慧。





「Aさん見ててくれたんですね、どうでした？俺の演奏」





しつこい、というくらいの近い距離に顔を近づけてくる。






「最悪だけど、悪くない」



「えー、なんでー？」




「だって楽譜と全く違うんだもの。
でも慧くんの演奏は何か身震いしそうだから」






「やっべぇ、今の表情めっちゃかわいい」




「は？」




「Aさんハグしていい？」




「嫌だ嫌だ」






この先彼の演奏が好きだと言えても彼自身のことは絶対好きだとは言えないだろう。






「Aさんの演奏楽しみにしてます」




「負けない」




「俺が勝ったら」




「お断りします！！」




「まだ何も言ってないのに笑」








…絶対に負けない、









_______

皆様あけましておめでとうございます！！
お正月いかがお過ごしですか？？
神無月はまさかのお正月早々風邪引いちゃって熱出て寝込んでます…笑、辛いですね笑←


本作品、長らくの更新停止で申し訳ございませんでした涙、なかなか更新できず滞ってしまいました…

本日からとんとんとん、っと更新速度を早めていこうと思ってます…！！！


こんな神無月ですが本年度もどうかよろしくお願いします！！



神無月

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