【Dグレ】悪魔の声が聞こえる未来予知者【3】

百九夜。 ページ10

レロ「な、何が起こったレロ！？」



アレン「！A！」



あまりに突然の出来事に、敵であるはずのレロまでもが狼狽えている



貴「な、何これ…」



Aの体を縛り付ける縄のようなものは、ティキの体から出ているようだ



何本にも増えていくそれは、Aの首を絞め上に高く持ち上げた



チャ「皆さんっ！Aさんがっ…！」



ラビ「A！？下で何が起こってるんさ！」



アレン「わからない…っ！」



リナリー「あれは…ティキ・ミック！？アレンくんが倒したはずじゃ…！」



ぐぐっと締め付ける力が強くなっていく



Aは視界が霞み始めていた



アレン「ラビ、少し待ってて下さい！」



Aを助ける為、下に降りようとするアレン



しかし、ティキはAを勢いよく、消滅し足場がなくなっている方へと投げた



貴「アレン達…ごめん。先に、帰ってて」



アレン「Aっ！！」



Aの体は瓦礫と共に見えなくなった



その直後に、アレンの体をティキが掴み、引きずり下ろした









・








・








ドサッ…




貴「ごほっ…。…死ぬかと思った…」



息を整えてから辺りを見渡す。



…消滅したはずなのに何故か部屋がある



貴「ここは…何の…？」



？「誰だ…」



背後から声をかけられて振り向くと、スカルを持ったスカル…がこちらを見ていた



よく見るとその後ろにはたくさんのスカルが横たわっている



仲間割れでもしたのだろうか…



？「その顔…Aか？」



貴「！…クロス…？」



外見はスカルだが、声は懐かしいクロスだった



スカルを引きずりながら、こちらに近づいてくる



クロス「久しぶりだなA。お…イノセンスが強化されてんじゃねぇか」



クロスはAの手首にある輪っかを見て言った



詳しく説明をしてもらいたい所だが、クロスも忙しそうなので止めた



貴「お久しぶりです。何やってるんですか？」



クロス「もうじき、完全にこの方舟は壊れる。その前に少しやっておかなくちゃいけねぇことがあってな」



そう言うとクロスは目の前にある大きな卵へスカルをぶん投げた



スカルは粉々になりながらも、悠長に喋り続けている



貴「うわぁ…スカルって不死身…？」



クロス「魔術の結界か…」



クロスはしばらくして躊躇なくスカルの頭を踏みつぶした

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