百二十夜。 ページ21
〜Aが目覚める数刻前の会議にて〜
会議室に集められた支部長と元帥、そしてルベリエは深刻な顔で話を進めていた
ルベ「方舟よりもっと検討しなくてはいけないものがあると思いませんか?」
バク「…え?」
ルベ「アレン・ウォーカー、そして那木Aという二人の人物」
コムイ「なっ…!?」
ルベ「那木Aに関しては、未来を知っているそうじゃありませんか」
バク「Aさんはっ」
ガタッと椅子から立ち上がるバクをクロスが手で制した
クロス「あいつの記憶はもう薄れはじめてる。多分今はほとんど何も知らない。俺らと同じ今を生きる普通の人間だ」
ルベ「…そうですか。それでは質問を変えましょう。元帥、あなたは彼らの正体を知っていて教団へ送り込んだんではないですか?」
クロス「!!」
ルベ「アレン・ウォーカーは14番目が残した奏者の資格なのでしょう?那木Aも奏者の資格を持っていた」
バク「何を言っているのだ?…奏者の資格?」
ザワつき始める会議室
ルベリエは淡々と話を進めていった
クロス「(プラントが方舟にあるのを知って…わざと行かせたのか)」
ルベ「私が知りたいのはアレン・ウォーカーと那木Aが敵側の人間かどうかということ」
バク「どういう意味だそれは!彼女らはエクソシストだぞ!」
ルベ「エクソシストであっても敵と関わりがあるのなら危険な異端分子ですよ」
バクの脳裏にアレンとAが無邪気に笑う笑顔がよぎった
ルベ「あの二人は異端審問にかけます」
コムイ「(異端審問だと!?死 刑確定の拷問裁判じゃないか…!)」
バク「バカな…ちょっと待て…っ!」
クロス「いいさ」
バクの声を遮ったのはクロスだった
クロス「好きに調べろ、ルベリエ長官。あいつらをどうするかは、それから決めればいい」
コムイ「何を言ってるんですかクロス元帥!」
ルベリエはニヤリと口角を上げた
ルベ「ではそうさせて頂きましょう。弟子らとの会話は一切禁止。二人はハワード・リンク監査官が担当で24時間見張らせて頂く」
クロス「はいはい。酒は用意しとけよ」
ルベ「あぁ、それと。那木Aはイノセンスがこの任務中に変化したそうですね。コムイ室長、彼女の意識が戻り次第、ヘブラスカの元へ連れて行くように」
コムイ「…はい」
・
・
そして、今に至るのだ。
122人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アストル(プロフ) - ひなこさん» ひなこさん、ありがとうございます!頑張りますね! (2016年1月7日 9時) (レス) id: debaada4f5 (このIDを非表示/違反報告)
ひなこ(プロフ) - 続編ですね! 応援してます、頑張ってくださいね! (2015年12月31日 17時) (レス) id: 15b40bf38f (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - アストルさん» 続編!!みるみる!! (2013年9月16日 15時) (レス) id: 360407f22f (このIDを非表示/違反報告)
アストル(プロフ) - ルリさん» おk d(゚∀゚*) 続編に行ったよ!見てみてね! (2013年9月16日 15時) (レス) id: bba23fb03b (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - アストルさん» よろしく~ルリでいいよー (2013年9月16日 11時) (レス) id: 360407f22f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ