Piano ～for four hands～ (ページ9)

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店の雰囲気と、お酒と音楽。最高に幸せ。

ピアノを眺めながら雰囲気に酔っていた。

音楽に耳を傾けていると、ドアが開く音。

マスターに話しかける声。なんとなく聞いたことのある男性の声。

２つって、言ってたから。２人かな。

隣を通るとき、一人が話しかけてきた。

あっ。ジェジュンとユチョン。

どおりで聞いたことあるはずだ。さっきまで一緒にいたんだもん。

小さく会釈をすると、一緒に飲もうと誘われる。

A「ありがとうございます。でも、お二人の邪魔しちゃ悪いから・・・

あっ、変な意味じゃなくてですね。えっと。」

YC「・・・ぷっ。」

笑いをこらえきれなくなったユチョンが吹き出す。

YC「なに言ってるんすか。わかってるよ～(笑)」

どうもツボに入ったらしく、笑いが止まらない。

JJ「あっは。やっぱりAさんって、天然？(微笑)」

A「えっ。私、変なこと言いました？」

真面目な私。笑い出す二人。

JJ「分からなければいいよ。

で、今夜は飲みたいだけで来たし気にしないで。

一人で飲みたいなら無理にとは言わないけど。

せっかく会ったし。ね。」

確かに、向こうに迷惑でないのなら。お礼もしたかったし。。。

A「お二人がいいなら、お邪魔します。」

YC「・・・邪魔じゃないし(笑)」

何を言っても笑い出すユチョン。

私の何がそんなに面白いんだ？

JJ「じゃあ、あそこ。ピアノの横の席だから」

と、テーブルを指差す。

A「はい、すぐ行きますね。」

私はマスターに彼らの好きなものを聞き。用意してもらうことにした。

A「初めて来たのに、無理言ってごめんなさい。」

マスター「いいえ。妹のお客様ですから。Aさんの事はあいつからよく聞いています。」

確かに、そう言われればどことなく明美さんに似ている。

A「いつも明美さんにはお世話になりっぱなしです。」

マスター「あいつが迷惑かけてなければ兄として安心です。遠慮せず、なんでも言ってください。」

A「ありがとうございます。では、お願いします。」

グラスはマスターが持ってきてくれるからと。

私はバッグを持ち、彼らのもとへ向かう。

椅子は４つ。

ユチョンとジェジュンは向かい合わせに座っていた。

私が近づくと、椅子から立って、椅子を引いてくれた。

A「失礼します。」

JJ「どうぞ。」

エスコート。慣れてるな。