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栄純｢…………なの、ずりぃ……｣
ボソボソっと、若干掠れた小さな声が
静かな部屋に唐突に響いた
Aよりも低い声で、聞き慣れた声
この部屋にいるのは2人だけだし、その声の主は決まっている。
A｢きゃっ…！？｣
声が聞こえてAは呆然としたが
すぐに腕を掴まれ引っ張られ
ちょこんとベッドに座ってただけなのにいつのまにか布団にくるまれた。
すべてほんの数秒の出来事。
A｢起きた？それとも起きてたの！？｣
栄純｢あと20分延長しましょう｣
A｢これは…これは絶対途中から起きてた！！なんて都合いいの！！｣
栄純｢ほら、ぎゅーってしたいんだろ、しろよ好きなだけ｣
A｢寝たいだけでしょ｣
栄純｢い、いや…？そんなわけ…｣
人が滅多に言わないことを言ったと思ったら
その瞬間タイミングよく起きて
引っ張って連れ込んで人を抱き枕みたいに扱ってさらに延長戦に持ち込もうとするその度胸
今現在のAはドキドキとした緊張感より呆れの方が勝っている。
A｢いつから起きてたの｣
栄純｢起きないと……ちゅーするよってとこから｣
A｢やっぱ都合いい、てかどこ触ってんのよ変態！！目を開けて起きなさい！！｣
栄純｢どこって……どこ！？｣
A｢もう知らない！｣
我に返ったAは今すっごく死にたい気持ちでいっぱいいっぱい
キスする気なんて微塵もない…といえば嘘になるが自分からするなんて恥ずかしすぎて無理
まずこの距離をどうにかしてほしい。
そして太ももを触る手をどけてほしい。
A｢何回も起きてって言ってるのに無視するし｣
栄純｢いやだって合宿後ってすっげぇ眠いんだよ…だから…許してください｣
A｢許さない、栄純なんか嫌い｣
栄純｢そんな怒んなよ、な？｣
A｢嫌い嫌い、目を見て話さないの嫌い｣
ここだけの話
Aは2人きりになるとどこか幼くなる
根っこの部分は甘えん坊な性格だからきっとそうなのかもしれないし
相手が相手なだけにこうなのかもしれない。
それか単純に怒って拗ねてるか。
栄純｢ほら！ちゃんと目開けた！！｣
A｢…………おそい｣
栄純｢だからごめんって｣
"そんなのずりぃ"
この言葉に尽きる。
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ちあき(プロフ) - りつこさん» ありがとうございます！！続編頑張っちゃいます:-) (2020年9月7日 0時) (
レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
りつこ(プロフ) - 続編おめでとうございます！！楽しみにしてます！重荷になったらすみません（泣） (2020年9月6日 19時) (レス) id: 2596a4491b (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - Aさん» コメントありがとうございます、1話からはかなりの長さだったと思いますが全て読んでいただけて嬉しいです！ (2020年9月3日 8時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 文才がありすぎて1話から全部読んで寝不足です(_ _).｡o○御幸推しとしては御幸オチが良かったという気持ちもありますが、、、！面白いです！更新頑張ってください！ (2020年9月3日 1時) (レス) id: 373120d77d (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - りつこさん» コメントありがとうございます！もー、言葉ひとつひとつが嬉しすぎて騒ぎまくりました…栄純オチが少なかったので私自身読みたくて読みたくてたまらなくて書いてしまいましたね、、応援ありがとうございますとても元気もらいました！！ (2020年8月31日 21時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちあき | 作成日時：2020年8月21日 19時
