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A「うわーーーーーん！！ナベちゃん先輩〜！！！！！！！」

渡辺「びっくりしたよ、お風呂に入ろうと思ったら沢村たちがあんな所にいるから…」

服をバッチリ着て半泣き状態で飛び出してきたA

ナベに懐いてるAは今あったことを全て話した。

渡辺「なるほど、それはもう完全に事故だね…」

A「栄純が…栄純が私の食べてるものの栄養は全部胸にいってるとか根拠もクソもないことを…」

渡辺「ばっちり入浴中の札を扉にかけてたし、Aには悪い所ないんじゃないかな？」

A「でもなんか申し訳ないことをしたと思って…」

Aも当然見せたくて見せたわけじゃないし

向こうも見たくて入ってきたわけじゃない

これは完全なる事故というもの。

渡辺「嫌われたかもしれないって、心配してる？」

Aがこくんと頷くと少しだけクスッと笑うナベ

実はもう色々バレており、2年生のほとんどはお察し状態なのだ。

渡辺「それくらいできっと嫌いになったりしないと思う」

A「つい慌ててぶつけてしまったからなんか不安で」

渡辺「今度はこうならないように対策しよう、一緒に戻ろうか」

A(ナベちゃん先輩優しすぎて禿げそう…)

いくらカゴでもあんなに勢いよく投げたら当たればかなり痛いだろう

普通の女子ならまだしも、Aは野球の経験者で投げ方が普通じゃない女子

そこを本人は自覚していたので罪悪感に襲われてネガティブになった。

御幸「へー、そんなことがね…」

栄純「いや俺が言うのもなんですけどこれは完全に事故っすよね？」

御幸「たしかに事故だな、でもなそこは黙ってすみませんって出るところだろ」

栄純「で、でも…………アレですよ？アレ」

Aがナベと共にこちらに向かってるとは知らずに男子らしい会話を繰り広げる2人

ちなみに栄純はまだ鼻血が止まらず鼻にティッシュを詰め込んだ状態

かなり刺激が強かったらしい。

御幸「やっぱ………結構？」

栄純「ありましたね、結構…！」

春市(この2人、今の会話聞かれてたら口利いて貰えなくなるんだろうなぁ)

野球漬けの毎日でも男子高校生

その手の話題になると変に盛り上がるし、周りもソワソワし始める

御幸「そうやって見てっからボコボコにやられたんだろうな、お前ほんと最高」

栄純「馬鹿にしてるんすか？」