【◇】Starting Over 7 (ページ15)

今日:16 hit、昨日:1 hit、合計:29,660 hit

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A「それはそうと、今日の試合」

2人で先に行った降谷と春市を追う中

Aが口を開いた

内容が今日の試合ということでピッチングのことで怒られるんじゃないかと栄純はほんの少し猫目に。

栄純「あれだろ！登板して早々点取られたの！あれは…その…」

A「あそこでの失点は仕方ないと思うけどね、問題はそのあとだから」

栄純「その後って、たしか」

川上との交代直後1点を取られたあの場面

A的にはその後が印象に残っている

栄純「ストレートを投げて空振り三振とった」

A「そう、その時のストレートすっごくよかったと思う」

すっごくよかったと思う、この言葉にこれまたパァーっと表情を明るくする栄純

ほんとすぐ喜ぶのが犬っぽいというか

Aが褒めるといつもこうなる

その代わりダメ出しされた時もすぐ落ち込むが。

A「最後まで投げきれなかったの、悔しいと思うけどよく繋げてくれた」

A「あそこで調子を崩していたら多分負けてたか、もっと点差が開かれてたもしれないから」

あの長いリリーフで調子を崩しまくっていたらきっと薬師にもっと点数を取られ

最悪負けていたかもしれない

それを点差を最小限に抑えて最後の1イニング限定の降谷に繋げられたのは大きい。

A「次は全部投げられるといいね」

栄純「褒め…てる？」

A「ベタ褒め、まぁ反省点全くないわけじゃないけどね」

栄純「よっしゃ！見とけよ！次は俺がぜーんぶ投げてやる！！9回まで！」

もちろん投手3人のそれぞれの活躍があってこそだったことは当たり前

今は栄純と1対1だったから主に栄純を褒めたが

みんなで繋いで勝ち取った試合だ。

A「あ、暁くんと春市くんいた」

栄純「暁って、いつの間に下の名前で呼ぶようになったんだよ」

A「うーんいつからだっけ？いいじゃん」

栄純「なんか…なんかよくねぇ！！」

ちょっとだけ褒められた余韻に浸りにまにましていた栄純だったが

Aが降谷のことを下の名前で呼んだだけでちょっと不機嫌に

もう少しだけ2人でいたかった

栄純「もういいから先行ってろよ！！ほら！早く！！」

A「何急に、別にいいじゃん一緒にいたって！」

栄純「なんかやなんだよ！！」

結果、無理矢理Aを先に行かせた。