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一方ベンチに戻ってきた川上は
川上(こんなもんじゃない、もっとやれた、もっとやれたんだ…!!)
声にはしなかったがその心の中では悔しさを爆発させていた
頑張れよと後輩に託したのはいいものの本人の中ではこの結果に納得出来るなずがなく。
そんな川上を見て監督は
片岡「気持ちは全面に出ていたぞ、川上」
片岡「だがお前にはもう少し投げて貰いたかった」
川上「………はい!!すみませんでした!!」
あえて労いの言葉ではなく、ほんの少し厳しい期待していたとも取れる言葉を投げかけた
エラーをしたあと変に持ち上げられるのもキツい
はっきり言ってくれた方が楽になれる時もある
金丸(それでも消えない、悔しさだけは…消えやしない)
ベンチに置かれていた自分のタオルを取り顔を覆った川上は静かに1人
悔しさに身を震わせていた
小野「金田、行こう!」
金田「はい!」
やがて川上が顔を上げると
先程までタオルが置いてあった場所には紙コップに入った飲み物が
きっと降谷がそっと置いて来たのだろう。
小野「お前はまだ軽くだぞ」
降谷「はい」
ブルペンへと向かう降谷からはいつもより大きなオーラが大爆発
悔しさに震えていた様子を見てやってやると気合いがさらに入ったのか
川上の思いを繋ぐのは栄純だけではなく、降谷もまた思いを繋ぐ投手の1人。
純「ツーアウトながら1,3塁、しかも打順はここから上位打線」
亮介「ここはしっかり抑えておきたいよね」
クリス「初球大事だぞ」
ピンチといえばピンチなこの場面
この状況を前にわざわざ見に来てくれていた栄純のおじいちゃんとお父さんはやらかすなよと祈りまくり。
─1番 キャッチャー 秋葉君
御幸(ランナーは気にしなくていい)
A(割と初球から打ちに来るタイプの打者、いつも以上に初球大事だよ栄純…!!)
どれだけ図太い投手でも
あれだけあの夏の練習試合でボコボコにやられたら忘れられるわけがない
ただそれを振り切って前に踏み出せるか
A(まだ回はかなり残ってる今、ここで栄純が崩れれば最悪な結果が待ってる)
A「甲子園に行くならもう何がなんでもやるしかないよ2」
もしここで崩したら
そのときはAが気が済むまでポコポコ殴られる。
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年7月28日 22時