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あともう少しのところで出塁を成功させることが出来なかった麻生はその場で悔しさに歯を食いしばった
木島「やられたな、けど惜しかったぞ」
ベンチに戻ろうと戻ってきた麻生に1番最初にそう声をかけた木島
そしてそこから次々と
前園「顔上げろ麻生！ナイスファイトや！」
白州「今のは守備を褒めるしかないな」
倉持「だから慣れないことすんなって」
春市「いい当たりでしたよ！」
東条「まだ9回がありますから」
同級生と後輩たちに声をかけられた
見てくれている人はちゃんといつも近くにいたのだ
A「麻生先輩、ナイスファイトでした！攻めようとする気持ちよかったですよ！」
関「守備頼んだぞ、な！」
ベンチにいた仲間たちだけでなく
スタンドにいた仲間たちからも暖かな声をかけられる麻生
じ〜んと来てるかと思いきや…
麻生「どうせ褒めるならヒット打った時に褒めろや！！もっと活躍した時にわーっと！！」
関「わかったわかった、な！」
やっぱ褒めてもらうなら
もっと最高にかっこよくていい場面で褒めて欲しかった
欲深い男、それが麻生だ
A(8回の裏、点差は1点でこっちが負けている)
A(でもまだまだ勝負の行方なんてわからない、ここから逆転できることだってできる)
薬師の攻撃
この回ノーアウトでランナーを出し
そのランナーが出塁しようと動き出すが御幸が一塁へと矢のような送球をして完璧に阻止
ランナーをなんとか進めようとバントの構えをする打者だが
A「ナイスフィールディング」
打った打球はマウンドの栄純が捕球しそのまま素早くショートの倉持へ送球
繋ぎに繋ぎ、相手の動きを青道が封じ込む
栄純(ここまで来て譲れるか)
栄純(絶対に諦めない、俺たちが勝つ！！)
この大会を制すれば待っているのはセンバツの舞台
先頭打者にヒットを許すも送りバントでの進塁を阻止
落ち着いたピッチングで相手の後続を断ち、この回も栄純は0点で抑えきった
A(いよいよラスト9回…勝つにはここで点を取るしかない)
秋大決勝戦もいよいよ大詰め
青道の最後の攻撃回、左打席に立つ瞬足リードオフマン 倉持が先頭打者だ
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作者名：ちあき | 作成日時：2020年7月28日 22時
