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倉持が素早く対応し掴むもののその頃には既に雷市が盗塁を成功させていた
御幸「ランナー動いてくるかもしれねぇけど気にすんなよ、あのバッターの方が怖いぞ」
御幸「とりあえずワンストライクとれた」
タイムをとりマウンドで話し合う御幸と栄純
ランナーが動くことよりも次の打者に打たれた方が怖い、警戒すべきは雷市よりも真田
チェンジアップで仕留める前にインコースに1球投げ込むという策を栄純に提案する
御幸「いけるな?」
栄純「そっちこそ、キャプテンだからってあんま1人で背負い込まないでくださいよ」
5回の表 ワンアウトランナー2塁
薬師にとっては再び勝ち越しのチャンス
純「沢村ァ!!周り見ろ!!打たせていけ!!」
打席には前試合で決勝タイムリーを放っている真田
薬師の主軸を前に栄純はどう勝負するか
─でーんと構えといてください!でーんと!
─でけぇよ声が!
─アンタがどれだけスランプになろうと俺はそのミットに最高のボールを投げ込んで見せますから!
御幸(ったく…スランプって、相変わらず裏切らねぇなあの馬鹿)
御幸(けどまぁ、アイツには変に気を使われたくなかったしピッチングに集中出来てるならそれでいい)
ストレートに強いバッターなら半端な球は弾き返される
御幸が構えた場所はインコース、そして出したサインはカットボール
御幸(投げ込んで見せろよ)
真田(させねぇよ、思い通りには)
胸元へのインコースを投げ込んだ栄純だったがその球はセンター前へと打ち返される
御幸「センター!!」
真田(バットが押し込まれた、これがこのピッチャーの気持ち…!!)
栄純「東条ー!!」
打球を捕るために前へと走り出す東条
詰まりながらもセンター前へ1度は落ちた打球を東条は拾い送球
ランナーはホームには還れなかったものの3塁へ
A(これでワンアウトランナー1,3塁だけど今の球は悪くなかったと思う)
雷蔵(あのピッチャー、雷市だけじゃなく真田も詰まらせやがった…しかもカットボールだろ!)
どちらも今日の栄純のベストボール
それを外野まできっちりと運んでしまうあたりやはり雷市と真田は怖い打者だ
でも打たれたことをいつまでも気にしていたらキリがない、大事なのはこの後
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年7月28日 22時