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御幸「ヤツら、痺れ切らして待ち構えてやがるぜ」
栄純「望むところ！！」
─5回の裏 薬師高校の攻撃は
─3番 ファースト 三島君
5回の裏 薬師の攻撃は3番クリーンナップ三島から
御幸(このバッターも実力者だが…やはり轟の前にランナーをためたくない)
出したサインはフォーシームをアウトローへ
この回クリーンナップを相手にした初球、判定はストライク
御幸(高さもバッチリ、こういうところはほんと痺れるな)
そして2球目はインコースにクロスファイア
三島は打ちに行くものの打球は前には飛ばず後ろのフェンスへ直撃
純「おお〜〜！」
丹波「2球で追い込んだ」
たった2球で向こうのクリーンナップを追い込んだ青道バッテリー
3球目でバッチリ抑え込むことができるか
”そこに立つなら迷うな”
”目の前のプレーに全力を尽くせ”
御幸(チームに迷惑をかける、それが1番怖かった)
自分のことでチームの士気を下げたくなかった
なのに
御幸(もっと早く…正直に答えるべきだったのかな)
御幸(さぁ、来い！！)
全力を尽くすために今この瞬間もグラウンドに立ち、ミットを構える御幸の元に投げる3球目
チェンジアップ
判定はストライクの空振り三振、見事先頭打者を抑えきった
A(よかった、先頭打者を抑えた…でも毎回のことだけど怖いのはここから)
A(この相手を抑えてこそだよ栄純、一也)
安心するのはまだ早い次の相手は4番の雷市
ここを抑えきらないと試合の流れが傾く
雷市(進化してるぞ、進化してるぞ…コイツ！)
栄純(違うぞ、あの時とは違う…！！)
どんなバッターが相手でも逃げずに攻める
栄純は薬師…もっというと雷市との相性はことごとく悪い印象があるが
もうあの時とは違う
御幸(チェンジアップは見せておきたいけど高めに浮くのだけが怖い)
そうなると投げるのは今1番状態のいいボール
夏休みの練習試合では投げられなかった挨拶代わりの1球
"インコースへの真っ直ぐ"
A(インコースに構えた、やるんだ…栄純と一也)
強気な攻めを徹底する青道バッテリー
栄純が攻めて抑えるか
雷市が1発あの時のように打ち返すか
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作者名：ちあき | 作成日時：2020年7月28日 22時
