【◇】Starting Over

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御幸(力みすぎだ、肩の力抜け！)

A「降谷くんなんか、変？」

降谷(集中、集中…)








先程の試合中断で集中力が削がれたか、それとも別の理由か

なんにせよ、力んでいるしさっきと状態が真逆になってるのは確か

監督はこの状況を見て川上にいつでも交代できるようにとブルペンへ向かわせることに。











A(先頭打者にフォアボール、それ1番やっちゃいけないよって試合前に教えてたのに！)









先頭打者へのフォアボールは最悪

それは夏の予選でクリスが栄純や降谷にしっかりと教えこんでいたこと

それが今現実になってしまい、次に打席に迎えるのは4番打者の乾









御幸(ストライクはいらねぇ、こいつで打ち気を逸らすぞ)









御幸がサインを出し、降谷が投げる姿勢に入るが…

手から放たれたボールは御幸がミットを構える場所から大きく外れた場所

それを乾は容赦なくバットに当てて遠くまで飛ばした









A「え！？」

御幸(ここですっぽ抜け…！？)

A「前の回までの降谷くん、どこいったの」








前の回までの勢いのいい降谷はあの時寝た瞬間飛んでったのか迷子になったのか

とにかく悪い意味で別人なピッチングを見せ、ノーアウト2,3塁帝東に得点のチャンスが訪れてしまう









川上(降谷…)

降谷(あれ…なんか…やばい、ピンチなのに…気持ちが上がってこない、体も…重い)









突然降谷に襲いかかる異変

表情に出ない分、降谷のその異変には動きでしか気がつけない








降谷(来い、早く…上がってこい…！！)








次の打者に向けて投げた第1球目

打者に打たれてしまい打球は三遊間の守備を抜ける勢いで飛び

点が一気に2点入るかと一瞬だけ覚悟したが

それを麻生が素早く御幸の元へ送球し、ギリギリのところで2点目の得点を阻止。







A(綺麗に弾き返された、一体どうしちゃったの？降谷くん…)








ホームへのベースカバーにも入らなかった降谷を見てますますどうしてしまったのかと心配の気持ちが大きくなってきた

集中力散漫というか、試合に集中しきれていないようなそんな様子。







御幸(まさか雨での中断がここまで大きく影響してしまうなんて、今の状態が続くようなら…)

栄純「とりあえずひとつずつ！！それからカバーへは死ぬ気で走れ！！」

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