【◇】Starting Over

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向井「普通…戦う相手のこと事前に調べとかない？調べても忘れないと思うんだけどさ」

A「いや、色々ありまして…」

向井「なんか勘だけど…あんた普通の人じゃない気がする」








普通じゃない人

バカなのか天然なのか微妙なAは

え、私は宇宙人？地球外生命体？そう思われてるの？と思い込み始めた

どうやらAは誰か知り合いがいない状態で初対面の人と話すと全体的にポンコツになるようだ。









向井「名前は？」

A「雛瀬…A、1年です」

向井「雛瀬？なんかそれ聞いたことある気がする」







つーか乾さんなんで早くこの人と合流しないんだろう、トイレで流されてない？

Aは内心そう思いながら彼の話に付き合っていた

正直早くスタンドに行きたい、それかどうか青道の誰かが来てくれないだろうかと

栄純だとめんどくさいから常識人の誰かで…









向井「あ、思い出した」

A「うわっ」

向井「俺らの世代で中学時代すごい強かったキャッチャーでしょ」

A「近いです」

向井「あんた面白いね、人の話聞けよ」









頭のいい人も馬鹿も紙一重

なんでこんな距離感詰めてくるんだろうとAは勢いよく横を見た

どんな状況かって…所謂壁ドン状態だ

でもAからすれば…








A(え、栄純の…栄純のアレよりは何億倍もマシでしょ、うん、大丈夫大丈夫)







この壁ドンよりも栄純とのキスの方が

もっともっと心臓が爆散しそうなくらい恥ずかしくて緊張してたしドキドキしてた

それと比べたらこんな状況はかわいいものだ、てか初対面の人にはあんまりドキドキしないし赤面しない。









向井「1番強いのが俺よりもずっと小さい女子だと思ってなかった」

A「そりゃどうも…」

向井「いいこと教えてあげるよ、俺らの世代の最強投手は…この俺」

A(この人、色んな意味で強いな…)







エゴというか、なんというか

この謎に自信たっぷりな感じ…どっかで見た気がしなくもない

そして今思ったけれどこの世代色々とキャラ濃すぎて頭痛がしてきた

特に投手、ある意味やばい奴らしかいない。









A「まだそんなのわからないじゃないですか」







向井の胸板を押してなんとか脱したA

これはもう誰にも言わないようにしようと固く心に誓った

言ったら面倒なのだ、特にキャプテンとサウスポーが。

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