【◇】Starting Over

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春市「栄純くん、それでも分からないって…」

金丸「お前今から鏡で自分の顔面とこの間の小テストの点数でも見てこい」

東条「沢村…鈍いのにと程があるよ」

降谷「最低」






Aが頑張って気がつかせようと奮闘してるのに伝わらず

近くにいた1年生達は呆れて頭を抱えた

春市と金丸なんて今にもぶっ倒れそう。







栄純「なぁ誰なんだよ！！気になって夜も眠れず試合に影響したらどう責任とってくれる！！」

A「う、うるさい！！なんで分からないかなぁ！！」






もう答えという答えを出したも同然なのに

超がつくほど馬鹿で鈍感なのはお互い様ってことだ。








A「それより………ほんと、ごめん」

A「いつも自分でなにかをやるわけでもなく任せてしまうの、悪いと思ってる」






みょんみょん栄純の頬を引っ張っていた手を離したA

また誰かに任せてしまうことに罪悪感を覚えていた

甲子園に行きたいという夢も、何もかも他人任せなものに変わりはない。








栄純「何言ってんだよそんなこと気にしてたらキリがねぇよ」

栄純「俺はお前の代わりに試合で勝つ、お前は俺に出来ない事をする！そういうもんだろ」







さっきまでなーんにも言わなかったくせに

最後いい感じにするのは栄純の役割らしい

試合に出れないAの代わりに栄純が試合で勝つ

そして例えば裁縫がド下手くそな栄純の代わりにAがその背番号を縫う

任せきり、ではないのだ。








栄純「ずっと隣にいてくれるって言ったんなら責任もってずっと隣にいろ！！そうじゃないと俺は許さん！！」


A「最初からそう言って欲しかったのに…」


栄純「？」







このチームが好きだから離れるのが嫌だ

このチームが自分の居場所だから

このチームがいらない子だと呼ばれた自分を必要だと言ってくれたから

そして…この人がいるから、あんなに嫌だと思ったんだと今理解した。







倉持「うっわ…沢村束縛かよ」

栄純「そ！？い、いや違くていや隣にいて欲しいのは本当だけど決してそういうわけじゃ…」

A「ふふっ、わかってるよありがとう」








1番優しいというけれどそれはみんなが優しくしてくれるから

支えてくれるというけれどAの方がもっとずっと沢山支えられてる








A「勝ってください、秋大」







それにしてもこの話

ぶっ飛びすぎてると思うの、私だけなの？

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