【◇】Starting Over

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栄純(やっぱり狙いすぎてもよくない、ミットをずっと見てるのも力が入りすぎるかもな…リラックスリラックス)


A「栄純、この間私が言ったこともう一度軽く意識してみて」


栄純「おう！」









”力を入れるのはほんの一瞬でいい、投げる直前に全ての力を指先だけに集中して込める”









Aは栄純にアウトコースを投げる際にそれを意識するようにアドバイスをした。

その通りに投げるだけでも随分感覚は違うもので、しっかり満足する出来の球を投げることが出来る。









狩場「ナイスボール沢村！」

栄純「忘れないうちにメモを！！いや書いてる場合か！体に記憶させるんだ！！」

狩場「もうちょっと落ち着け！」









だんだん投げる数を増やしていくことでアウトコースに投げる感覚を体に覚えさせる

そのために何度も何度も繰り返し満足が行くまで投球を続けている栄純









A(コントロールを重視してるのだろうけれど余計な力が加わってないからその分キレが増してる)

A(でもあの脱力顔は何とかならないかなぁ…試合であれやられたらと考えると)






脱力からの指先一点集中

それをやる際に栄純はリラックスしようとゆるゆるな笑顔を浮かべるのだけれど

試合でやられたらなんか気が抜ける気がしてそこだけが心配。

でも本人なりに考えたやり方だし、あんまり突っ込めない。








そしてそんな様子を見ていた落合コーチは…









落合(悪くはない…が、インコースに投げられないんじゃ公式戦で使う気にはなれねぇな)









この栄純の投球を悪くないと評価

だがやはりインコースに投げられないとなると公式戦で使うほどの戦力には数えられない

試合で投げさせないとなれば…違う使い道だってある

落合コーチはやっぱり良くも悪くもリアリストだ。









栄純「軍曹！もしかして今お暇ですか！？」









落合コーチが練習場を見ていたことに気がついた栄純

自分が使い物にならない判定されているとは知らずに何故かコーチのことを軍曹呼びして話しかけた

将軍に軍曹と安定のネーミングセンス。

これには落合コーチも自分が呼ばれてることになかなか気がつけない。









栄純「そう！そこの下がり眉の！」









落合コーチが自分を指させばこれまた元気に返事をする栄純

Aは逆にしっぽを踏まれた猫みたいな顔をしている

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